2007年【米】 上映時間：121分. »ガイドライン違反報告, 題材的に重い映画ですが、飽きを感じさせないいい出来の映画でした。ただ、殺人に至る経緯は映像では描かれておらず、犯人の自供だけで分かりにくく感じました。戦争によるトラウマで起こる自殺や事件が身近ではないので、ピンと来ないのかもしれません。しかし、誇りに思っていた息子が実際には問題を抱えていたことに戸惑う様子や、電話で助けを求めてきた息子に対しもっとがんばれと叱咤し、本気で取り合わなかったことを悔やむ様子は、苛め問題にも通じるものがあるように感じました。自分の価値観を押し付けず、もっと息子と向き合っていれば、息子を死なせずに済んだかもしれない、という思いが伝わってきました。 「2008年6月28日公開」, イラク戦争からの帰還兵たちに急増しているPTSD（心的外傷後ストレス障害）が題材となっている本作です。, この映画は一見ミステリー風なのですが、重要なテーマは事件の謎解きや華麗な事件解決を目的とした内容ではなく、あくまでも描くのはイラク戦争から帰還した兵士を息子個人とその家族として、その背景にあるであろう帰還兵のPTSD問題というアメリカの闇を、厳選された台詞の中から想像させる形をとることによって伝えようとする、なかなか深い内容になっています。, ドキドキのサスペンスというわけではないので、一般受けしない内容かもしれませんが、深くて考えさせられる見ごたえのある作品です。, 息子マイクと同じ隊にいた、ペニング、ロング、オルティエス、ボナーは息子の行方を知らないと言う。誰かが嘘をついているのか・・・, 作品情報を一切読まずに観にいったので、「告発のとき」と言う邦題にせよ、共演のシャーリーズ・セロンの「スタンドアップ (2005)」のイメージがどうしても頭にあったことも手伝ってか、軍隊の内部告発を描いたサスペンス的な作品かなと単純に予想してしまっていたため、中盤からストーリーが予想に反して進んでいくことに驚きとともにぐいぐいと興味惹かれ、後半からの衝撃的で過酷な真実を目の前に突きつけれて複雑な思いがど～んっと押し寄せてきます。, キャスティングには、よりリアリティを求めて、特技兵のゴードン・ボナー役には実際に兵士として軍に務めた経験のある若者ジェイク・マクローリン、そして伍長のスティーブ・ペニングもウエス・チャップマンが務めているとのことです。, ほとんどがトミー・リー・ジョーンズが演じる、愚直な元軍警察ハンク・ディアフィールドがでずっぱりで、息子が父宛に送ってきたメールを頼りに真相を突き止めていく静かなストーリー展開となっています。, 地味ではありますが、その流れの中で、人が人を殺しその人間性へも影響を及ぼしてしまう戦争というものがもたらす後遺症、家族の思いなどいろいろのものがそこから見えて来る素晴らしい作品でした。, 【送料無料選択可！】オリジナル・サウンドトラック「告発のとき」 / サントラ
■ ベンジャミン・バトン 数奇な人生 /THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON (2009), ■ ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト／SHINE A LIGHT (2008), ■ エイジェント・ゾーハン /You Don't Mess With the Zohan (2008), ■ 誰も守ってくれない ／Nobody to watch over me (2008) 完成披露試写会, ■ トロピック・サンダー／史上最低～の作戦 ／TROPIC THUNDER (2008), ■ Ｘ-ファイル：真実を求めて／THE X-FILES: I WANT TO BELIEVE (2008), Re:■ 星になった少年 Shining Boy & Little randy （2005）(07/01), Re:■ ベンジャミン・バトン 数奇な人生 /THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON (2009)(01/26). »ガイドライン違反報告, 互いのキャラへの愛が爆発！『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』4ショットインタビュー【後編】, 「みんな本気すぎた」アフレコ裏話を語る『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』4ショットインタビュー【前編】, 「鬼滅の刃」ヒロインにハーレイ・クインも！ハロウィンを沸かせた美麗コスプレ20連発, 会社概要│ »ガイドライン違反報告, 映画としては、退屈であまり面白くありませんでした。ただ、題材は非常に興味深く、次男を戦争で無くした父親がその真実を探り当てるまでを描いた作品であり、その課程及び結末もふまえた上でとても面白いと思います。でも、戦争は異常が日常であり、何が起こっても不思議ではなく、そしてその当事者も責められない、責めることも道義的に許されないかも知れない、ということは、今日の誰もが判っていることであり、”そこだけに”焦点を当てた映画という意味では、２００８年の映画としては評価しません。でも、演技も上手く、観終わって後悔した訳ではありませんので、役者、題材が好きな方にはオススメします。 if (location.pathname != '/login/') { url = encodeURIComponent(top.location.href); } else { url = 'https://' + encodeURIComponent(top.location.host) + '/'; } »ガイドライン違反報告, 派手ではないがスゴク魅力的な良作で、後に隠れた名作と言われるだろう。登場人物のキャラクターがしっかり細かいシーンに表現されていて奥深い映画の好きな人にはたまらない作品。 June 22, 2008 06:22:25 PM. }
広告掲載│ > 平均点：6.81 / 10 点 (Review 57人) (点数分布表示) 公開開始 … 利用規約│ お問い合わせ. 上映中の映画作品を探す document.write(' [ マイページ / 登録情報｜ログアウト ] '); Amazon.com で、告発のとき [DVD] の役立つカスタマーレビューとレビュー評価をご覧ください。ユーザーの皆様からの正直で公平な製品レビューをお読みください。 var stT = 0; var downloadTime = 0; TOP »ガイドライン違反報告, トミー・リー・ジョーンズが渋い。ＣＭやＭIＢのイメージがあっただけに、さすがアカデミー候補。戦争が、狂気の世界が見事に伝わってくる。戦争とは？と問いかけ、向き合える映画だ！ document.write('ゲスト さん [ ログイン ] '); } プライバシーポリシー│ 告発のとき（2007）の映画情報。評価レビュー 669件、映画館、動画予告編、ネタバレ感想、出演：トミー・リー・ジョーンズ 他。 失踪（しっそう）したイラク帰還兵の息子を捜索する父親が、アメリカ軍が封印しようとする真実に迫っていくサスペンス・ドラマ。2003年に実際に起きた事件を基に、『クラッシュ』のポール・ハギスが映画化。 »ガイドライン違反報告, 見終わったとき、胸にずしんと重いものが訪れ、しばらく席を立てなかった。見ている最中も、主役のトミー・リー・ジョーンズ演じる息子の謎の死を解明する父親の落ち着かぬ震えと、次第に深まっていくため息同様、私も見ている間中、震えとため息が止まらなかった。そのくらい、現在も戦争浸りのアメリカを一般のアメリカ人の視点から告発する映画である。奇をてらった画面づくりはないが、その的確でアンダーなトーンと編集に統一された丁寧なつくりに映画の持つ確信と力を感じる。細やかな伏線の張り方もみごとである。女刑事役のシャーリー・セロンもほぼすっぴんメイクだが（その上鼻に絆創膏まで貼られて）、きれいですばらしくカッコよかった。さすがに現在のクリント・イーストウッドがもっとも信頼を寄せている人物の映画だ。（当然、エンドクレジットのSpecial Thanksの筆頭にイーストウッドの名があがる。）原題“In The Valley of Elah”の「エラの谷」は旧約聖書に登場するダビテとゴリアテが闘った有名な話に由来する。戦いには「勇気」も必要だが、その闘いに挑む誰にでも「怖れ」が潜む。それが今でも戦争を狂気へと向かわせるのだ。それで、この映画を真っ先に誰に観せたいかって？もちろん、ジョージ・ブッシュです。（たぶん観てないと思うけど、観ている途中で寝ちゃったらどうしよう？ブッシュなら、その可能性はある。） »ガイドライン違反報告, けっきょくは仲間内で殺しあい、という皮肉なイラク戦争がメインのテーマにはなっていますが、随所で各世界共通の問題点が盛り込まれていて、考えさせられました。メキシコ人というだけでヤク、密入国、ナイフでメッタ刺し…、女性へのセクハラ（卑下した暴言）、上層部の闇取り引き、動物虐待だけではまともにとりあってくれない役所（結果、殺人に発展）…などなど。私が気付かない問題ももっとあるかもしれません。これらはずーっとどの国でもどの時代でもなくならないのだなあ。戦争がもたらすのは結局こんなもの。まともな神経すら破壊されて、無事に帰還しても心がもうない。ラスト、「もうどうにもならない」という意味の逆さまにしたアメリカ国旗が印象的。うるさすぎない音楽もよかった。トミーは始め、やっぱり「ボス！」と言いたくなる…。すぐに息子を愛する親の演技に圧倒されましたが。 > »ガイドライン違反報告, 非常にいい映画でした。今年のアカデミー賞はこれでもよかったんじゃないかと思いました。「クラッシュ」は脚本が非常によく出来ていて感心しましたが、豪華キャストのオムニバス形式だったこともあり、いまいち話にのめりこめず、よく出来てる映画だなーという以上の感動が得られませんでした。その点、この映画は息子を失ったトミー・リー・ジョーンズの感情をていねいに描いており、その喪失感、虚無感に胸が締め付けられる思いでした。トミー・リー・ジョーンズは軍人で、息子は父と同じ道を歩んだがために悲しい結末を迎えるわけです。父親としては子どもが自分の価値観を受け継いでくれるということは最大の喜びですが、そのために息子を失ったわけで、この苦しみは計り知れません。トミー・リー・ジョーンズは、「自分はひょっとしたら息子を救えたかもしれない」という思いを台詞ではなく表情の中ににじませる名演。子どもがいる人といない人ではこの映画の見方が違ってくるかもしれないと思いました。スーザン・サランドンが、息子の遺体が刻まれて、焼かれて、動物に食べられているときかされても、見届けたいと言う、そういう気持ちは親として痛いほどわかります。ポール・ハギスの脚本は非常に技巧的で、ダビデとゴライアスの物語や、犬を殺した復員軍人のエピソードがテーマとからんできいていますし、、アメリカ国旗の使い方も絶妙です。でもこの映画はそういう技巧をあざといと感じさせないほど、感情が豊かに描かれていると感じました。暗くてつらい映画ですが、こういう映画がたくさんの劇場で長く上映されてほしいと思いました。 2007年【米】 上映時間：121分. 上映中の映画作品を探す login_f = true; 作品の評価 Rotten Tomatoes によれば、批評家の一致した見解は「ポール・ハギスのテーマの中には強引なものもあるが、『告発のとき』はそれ以外の点では面白い殺人ミステリと反戦メッセージであり、トミー・リー・ジョーンズが魅惑的な演技を見せている。 平均点：6.79 / 10 点 (Review 56人) (点数分布表示) 公開開始 … フランスの巨匠が撮った、見ごたえ十分の実話ベースの人間ドラマ。カトリック教会で起きた衝撃の性的虐待被害の様子をつづった物語です。68点グレース・オブ・ゴッド告発の時のあらすじフランスのリヨンで妻と5人の息子たちと暮らすアレクサンドルは厳格な でも、日本語題の「告発のとき」というのも、少し意味が違う感があります。 確かに軍の秘密を告発しているんですが。。。 どちらかというと、元軍人の父が、長男を戦争でなくし、二男もイラクで亡く …
利用環境│
Copyright (c) 1997-2020 Rakuten, Inc. All Rights Reserved. } »ガイドライン違反報告, かなり重く、かなり衝撃的で…今の日本人はどうしても戦争が身近には感じられないし、何か別世界の話のように思ってしまうが、今、現実にこの地球では戦争が続いているんです。この作品は戦争そのもののシーンがある訳でもなく帰還兵を取り巻く話なんですが戦争のシーンがなくても戦争の恐ろしさ、異常さが身にしみて感じられます。元軍人の父親ハンクでさえも想像を絶するような戦場での狂気、人をも変えてしまう戦争の狂気。マイクの父親が元軍人であったが故、このような結果になったのかもしれません。それにしても戦争は何を残すのでしょうか。（ん～～邦題のつけ方は失敗ですよね） 利用環境│ var url; »ガイドライン違反報告, 原題は「エラの谷」というらしいです。旧約聖書で、あのダビデが巨人ゴリアテを倒した逸話からの引用らしいです。映画の中で、その話が出てきましたので、キリスト教徒には「エラの谷」と言えば判るのでしょう。でも、日本語題の「告発のとき」というのも、少し意味が違う感があります。確かに軍の秘密を告発しているんですが。。。どちらかというと、元軍人の父が、長男を戦争でなくし、二男もイラクで亡くなった。この二男の死の原因がどこにあったのかを、父（トミー・リー・ジョーンズ）自ら、探り当て、軍の病巣に気づく物語。いや、退役軍人は、やはり、誰しも想像を絶する体験をしてきているのだろうと思う。見て感じたのは、戦場は異常が普通なんだろうということ。今まで、多くの戦争映画が、戦場の病巣を描いてきたが、未だに変わらない軍隊というものと、戦争のおぞましさを感じました。 告発のときの映画レビューを投稿する 戦争の狂気 (投稿日:2016年8月26日) ポール・ハギス監督、主演はトミー・リー・ジョーンズとシャーリーズ・セロン。 > } else { login_f = true; > 告発のとき 。クラウドに好きなだけ写真も保存可能。, シャーリーズ・セロン目当てで購入しましたが、正義感の強い刑事役を期待を裏切らずに好演していました。「スタンドアップ」「イーオン・フラックス」の直後の作品で脂が乗っている感じです。, とても難しい内容でした。日本を愛するトミー・リージョーンズがアメリカ嫌いで有名なのに板に合ってました。元軍人。しかも軍警察と言う役が珍しく、軍人には見えませんでした。女性捜査官もキャラ的にはお気に入りです。イラク戦争が内容でしたのでもっと深く悲しい内容かと思いきゃ、個人的には微妙でもうちょっと深く突き刺さる内容がよかったです・・・・・。残念です。悲しみはヒシヒシと伝わるのですが、・・・・・なんかね。, プレイボーイ誌に掲載された実際の事件の記事を基に、アカデミー賞作品賞受賞作「クラッシュ」のポール・ハギス監督が描くサスペンス・ドラマ。, いわばミステリーですが、途中からは「誰が、何の目的でこんなことを」という興味が失せ、別の意味で考えさせられる作品となっています。テーマが明確なところもあわせて、「クラッシュ」と同種の魅力です。2日たつとまた見たくなります。, イラク派兵の任務から帰って来た息子マイクが突如行方不明となり、父親である元軍人ハンクは自ら調査をするため、テネシーへと車を飛ばす。テネシー滞在中に無数の刺し傷を残した焼死体となって見つかるマイク。地元警官エミリーと共に捜査を続けるハンクは、事件の真相と共に息子の抱えていた心の苦悩へと近づいていく。, イラクからの帰還兵たちの現状を克明に描き、また犯罪捜査映画として目が離せない映画展開, イラクから帰国したはずの息子マイクが行方不明に。元軍人の父親ハンク（トミー・リー・ジョーンズ）は息子を探し始める。しかしマイクは誰かに殺されていた。協力関係に発展するのは刑事エミリー（シャーリーズ・セロン）。最初は退役した軍人が捜査に横やりを入れてくるのを呆れた目で見ていた彼女だったが、次第にハンクの頭の切れの良さに感心し、協力するように…。誰が犯人なのか、マイクに何が起こったのか、ハンクはマイクが残した携帯電話のメディアを見ながら事件の真相を追及していく。, 静かな映画だ。配役トミー・リー・ジョーンズに助けられている。別配役だと観るのが厳しい。, 商品詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。チェックした商品詳細ページに簡単に戻る事が出来ます。, © 1996-2020, Amazon.com, Inc. or its affiliates. } else { if (document.cookie.indexOf("LOGIN_SPID=") >= 0) { 告発のとき October 28, 2008, ■ ゲット スマート / GET SMART (200… 広告掲載│ 2007年【米】 上映時間：121分. var login_f = false; 告発のとき, ■ Ｋ-２０（TWENTY） 怪人二十面相・伝(… var url; »ガイドライン違反報告, 親子の想いを感じさせられる反面うちの子に限って・・・的な部分もあり、隠蔽とは別の意味でのストーリー展開に見入ってしまう作品でした。また、しっかりとした心の強さも感じさせる映画でした。 »ガイドライン違反報告, この監督の作品は重量がある。トミーの演技には相変わらず関心します。サランドンの母親役、これもばっちり。脚本の細やかさにも圧巻。忙しなく過ぎていく日常の中で人は何気無く人を傷つけている。後半思い当たる自身の出来事に胸が苦しかった。完璧に生きた振りをしても、誤魔化し様の無い悪行をしている自分の胸に手を当ててみた。 特定個人情報の適正な取扱いに関する基本方針│ »ガイドライン違反報告, クリント・イーストウッド監督の名作「ミリオンダラー・ベイビー」や「父親たちの星条旗」のシナリオを書いたポール・ハギスが監督・脚本を担った新作ですが、エンドロールにスペシャル・サンクスとして、クリント・イーストウッドの名前も出てきます。毎回、同じことを記述しますが、エンドロールをしっかりと見終わってから退席されることをお勧め致します。本作品でも途中に非常に意味のある静止画像が現れますので、映画全体を把握する為にも最後までしっかりとご鑑賞下さい。 映画の主人公は退役軍人で元・軍警察（憲兵）だったトミー・リー・ジョーンズが演じるハンクの元に、イラク戦争で出兵していた彼の次男が失踪したという連絡を受けてから、次男の消息を追跡調査するミステリー劇として映画は展開していきます。長男も戦死させてしまい、次男までもが行方不明になってしまった悲しみをスーザン・サランドンが抑えながらも感情迸る名演技を見せてくれています。また、次男の行方不明の真相へと捜査活動が進んでいくキイマンとして、シャーリーズ・セロン扮する女性刑事も見事な存在感でした。正に、アカデミー賞受賞俳優たちの競演が見応え充分です。セロンは若いながらも、女優が大女優へとステップアップしていく、①可愛い！→②綺麗！→③凄い！→④怖い！を実現しつつある女優です。アカデミー主演女優賞を受賞した「モンスター」ではスレンダーなナイスボディを役柄のために脂肪体質の醜い体に変貌させ、マスクまでをも役柄設定のために変形させた意欲は見事です。今回は名優たちと共演もしているので、更なるステップアップが期待出来ます。 映画前半で星条旗を逆さまに掲揚する移民の間違いを正すシーンがありますが、これこそが伏線となって、イラク戦争でアメリカ合衆国社会が受けたダメージが象徴的に描写されているのです。ハリウッド映画の定石である直線的な行動描写による、孤立無援の主人公ハンクによる謎の解明という人間探しのドラマですが、「ノーカントリー」のように日常茶飯事な殺人事件にやるせなさを覚えながら、ＤＶの真実を見逃してしまった後悔から前出の女性刑事エミリー・サンダース（シャーリーズ・セロン）がハンク・ディアフィールド（トミー・リー・ジョーンズ）の協力者となってくるのが、作品に面白い展開を期待させます。彼女は離婚経験者であり、幼い長男を抱えながらもやる気のある警察官という設定ですが、署長との不倫も過去にあった雰囲気は、二人が交渉するシーンに描かれており、男女の関係が終わっていながら親密なシグナルも拝見出来るシャーリーズ・セロンの表現力が見事です。 原題の“ＩＮ ＴＨＥ ＶＡＬＬＥＹ ＯＦ ＥＬＡＨ”の旧約聖書のダビデとゴリアテの話がペダンティックに使用されています。ダビデ王の話は「サムエル記」によると、イスラエルとペリシテとの戦争に登場します。パチンコによる投石で巨人ゴリアトを倒したことは映画でも語られていますが、16世紀のルカス・ファン・ライデンによる絵画を拝見すると、ダビデは勿論、か弱い少年ではなく竪琴を両手に抱えた筋骨隆々とした骨太の若い男であることが分かります。ダビデは恐怖心を克服して巨人ゴリアトに勝利するのですが、ポール・ハギスはこれをイラク戦争に例えて、戦場で狂気に心を蝕まれながらも、恐怖に負けない勇気を得るために人間性も人格も崩壊させていった次男たち兵士を心情を代弁しているのでしょう。旧約聖書のみならず基督教に該博な方がいらっしゃいましたら、ご教授頂けませんでしょうか。 映画はイラク戦争でクローズアップされた米軍の虐待とＰＴＳＤの傷跡を鋭く抉り出し、次男失踪事件がイラクへ派兵された兵士たちの経験と関係が浮かび上がってくるのです。使い古した星条旗こそが過去にアメリカ合衆国が覇権主義で行ってきた戦争を象徴していますし、その国旗掲揚シーンの国家救難信号こそが二人の息子への切なく息詰まる思いとアメリカ合衆国国民全体（ネオコンなど一部の軍産共同体関係者を除いて）の戦争反対の心情を訴えているのです。見事な邦題をつけた日本側スタッフの努力も買える、近年屈指の名作です。絶対に見逃さないで下さい。 レビュー, ■舞台アメリカ、■感想⇒強い親父を目指したいと思った。⇒戦争は人の気持（精神）を壊してしまう。⇒なんか虚しくなった... document.write('ゲスト さん [ ログイン ] '); お問い合わせ. November 28, 2008, ■ 彼が二度愛したＳ / DECEPTION (200… > 告発のときの映画レビューを投稿する 戦争の狂気 (投稿日:2016年8月26日) ポール・ハギス監督、主演はトミー・リー・ジョーンズとシャーリーズ・セロン。 if (login_f) { October 16, 2008, Last updated プライバシーポリシー│ アメリカプレイボーイ誌の記事”Death and Dishonor”に書かれた、実際に起こった事件の映画化。, イラク戦争から帰還した一人の兵士を巡る衝撃の実話を映画化したミステリー・ドラマです。, 監督は、 ポール・ハギス。彼の書く脚本は、派手さはないけれど、繊細かつ鋭い洞察力と心理描写の深い脚本ばかりです。, 主演は、 １９９３年・第６６回アカデミー賞において「ハリソン・フォード 逃亡者 (1993)」で助演男優賞を受賞した他、２００５年・第５８回カンヌ国際映画祭において「メルキアデス・エストラーダの３度の埋葬 (2005)」で主演男優賞を受賞しているトミー・リー・ジョーンズ。, ２００７年・第８０回アカデミー賞主要4部門を制覇した「ノーカントリー (2007)」では、ハビエル・バルデムの怪演と助演男優賞受賞で話題が盛り上がった影にかくれちゃった感がありながらも主役のエド・トム・ベル保安官を渋く演じていたのが印象的でした。, 同時に、本作において２００７年・第８０回アカデミー賞で主演男優賞にノミネートされています。, 共演は、その美しい容姿を醜くするために13キロもの体重増加をし挑んだ「モンスター (2003)」で２００３年・第７６回アカデミー賞及び２００３年・第６１回ゴールデン・グローブ賞主演女優賞など、各映画賞を総なめにしたシャーリーズ・セロン。「スタンドアップ (2005)」でもアカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。, ショーン・ペンとの演技派同士の共演が見事だと評判だった、「デッドマン・ウォーキング (1995)」では、１９９５年・第６８回アカデミー賞主演女優賞を受賞しています。, その他にも「テルマ＆ルイーズ (1991)」、「グッドナイト・ムーン (1998)」など数知れない秀作に出演しています。, Story ： 2004年、ハンクの元に息子のマイクが軍から姿を消したと連絡が入る。イラクから戻ったマイクが基地へ戻らないというのだ。ハンクも引退した元軍人だった。息子の行動に疑問を持ったハンクは基地のある町へと向かう。帰国している同じ隊の仲間たちに聞いても、皆マイクの行方を知らなかった。やがてマイクの焼死体が発見されたという連絡が入る。ハンクは地元警察の女刑事エミリーの協力を得て、事件の真相を探ろうとするが…。
»ガイドライン違反報告, 原題は「IN THE VALLEY OF ELAH」「エラの谷で」という感じですかねぇ、、、これは、映画の中で、主人公が子供の枕元で聞かせるお話です。旧約聖書の中の、少年ダビデと巨人ゴリアテとの闘いについてのお話です。まぁこの原題のままでは、お客を呼べませんよね(>▽<）20０４年に『プレイボーイ』誌に掲載された「死と不名誉」という記事を元にポール・ハギスが脚本、監督で製作した映画です。2001年9月11日以降、ブッシュ政権によって始まったアメリカの戦争問題をテーマにした作品です。最近、戦争映画がやたらと多いですよねぇ、、、特に戦場を描くというより、戦死した兵士の家族、帰還した兵士達などの国内での問題を描いた作品が多いようです。アフガニスタン、そしてイラク、、、、その前の湾岸戦争は、ブッシュのパパの時代でしたから、親族に兵器製造会社や石油会社を持つブッシュ一族の目的は明らかです。愚かなアメリカ国民は、このバカ息子に8年にも渡り政権を委ねてしまいました。その挙げ句の経済崩壊（でも石油高騰でブッシュは大儲けしているけどね）、そして今頃になって戦争問題を問い質す映画が多く作られています。戦争は人間を狂気の世界に導いて行きます。そんな事は、ベトナム戦争でも湾岸戦争でも散々言われた事で、何を今更という感じですが、学習能力の乏しいアメリカ人は、復讐に燃え、アフガニスタンやイラクに侵攻して行きました。多くの命が失われ、無事帰還後もその後遺症に肉体的にも精神的にも苦しむ人々がたくさんいます。ツインタワー崩壊によって亡くなった人数の何十倍もの命がその後の戦争で失われています。それなのに未だ解決の糸口さえ見えないイラク問題。映画の中で、帰還兵が「あそこは異常だ、イラクなんて核兵器で潰してしまえば良い」と語ります。こうなる事は、最初から判っていた筈なのに、何度も同じ過ちを繰り返すバカなアメリカ国民は、ブッシュを再選させてしまいますが、この映画のバックにその2004年の大統領選挙の映像が何度か流されます。ブッシュ父子によって、どれだけ多くの命が失われたことやら、、、そして、そんなアメリカに対して「NOと言えない」日本は、遂に自衛隊をイラクに派遣してしまいました。イラクで攻撃されて殺害された自衛隊員は発表されていませんが、現地でそして帰還後に自殺した自衛隊員の数は数十人いるそうです。ブッシュを再選させたアメリカ国民も馬鹿ですが、イラクに自衛隊を派遣した小泉が未だに「総理大臣になって欲しい人No1」だというのだから、日本国民にも困ったものです、、、、w(￣▽￣;)wそうかと思えば、「アメリカ軍を日本から退去させろ」と叫ぶ人達も数多くいます。彼らは、「アメリカ軍に対する思いやり予算」が税金の無駄使いだと訴えますが、仮に日本がアメリカ軍を退去させた場合、日本は独自で防衛しなくてはなりません。その為には、駐留アメリカ軍に掛かる経費の何倍もの費用が掛かります。消費税10％どころでは話にならない程の増税が必要になるでしょう。そして更に問題なのが、今の自衛隊員の数では、とても防衛など出来ないという事です。アメリカ軍を撤退させた韓国は、徴兵制を導入しています。当然、日本もそうなります。（男女平等を訴えるなら女性もね）「あなたも丸坊主で軍隊に入隊するのです」「あなたの子供達もいつの日か、軍隊に入隊するのです」そんな覚悟を持って「アメリカよ出て行け」などと言っているのですか、、、？日本は、とてもズル賢い国なのです、、、（沖縄という遠く離れた地域に多くの犠牲を押し付けて）お金でアメリカというボディガードを雇っているのです。しかし、だからといって、アメリカ兵による殺人やレイプなどの行為を見逃してはいけません。このような間違った行為に対しては、断固として強い態度に出るべきです。アメリカにとっても日本という場所が戦略的に必要であるのですから、立場は互角なのです。しかし、日本の自衛隊員の多くに問題児（語弊がありますが、普通の人は自衛隊員になんてならないでしょ）が多いのと同じく、いやそれ以上にアメリカでは問題のある若者が数多く入隊しています。更に、この映画の様な帰還兵達が日本にも駐留しているのです、、、話が逸れてしまいましたが、戦争による狂気の世界をミステリー要素も含みながら描いた秀作です。 »ガイドライン違反報告, 家に帰ってから落ち着いてよく考えてみると、あざとい演出やストーリー展開がなかったとはいえない、と思いましたが、観ているあいだはそんなことを感じさせないところがポール・ハギスの巧さかなと思ったり・・・ただし、「戦争」をテーマにした映画でこんなにわかりやすくていいのか？という点がちょっと不満（わかりやすすぎて、映画を観終わったあとの嫁との話ももりあがらなかったし・・・）。役者はみんながんばってました。二十年前であれば、トミー・リー・ジョーンズの役はきっとクリント・イーストウッドが演っていたに違いないなどと思いながら観ていましたが、確かにダニエル＝デイ・ルイスがいなかったらトミー・リーの演技は主演男優賞ものでしょうし、息子（それも二人も！）を亡くした悲しみを表現するスーザン・サランドンには、おもわずもらい泣きしてしまいました。それと、これまであんまり意識をしたことがなかった女優、シャーリーズ・セロンが思いのほかよくて（刑事の顔と母親の顔、どちらもよかった）、ちょっと惚れてしまいました。 告発のときのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。 Menu みんなのシネマレビュー > 作品 > コ行 > 告発のとき > (レビュー・クチコミ) 告発のとき [コクハツノトキ] In the Valley of Elah. 全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。, このページは JavaScript が有効になっている場合に最適に機能します。それを無効にすると、いくつかの機能が無効になる、または欠如する可能性があります。それでも製品のすべてのカスタマーレビューを表示することは可能です。, さらに、映画もTV番組も見放題。200万曲が聴き放題 »ガイドライン違反報告, 極限の緊張と恐怖に日々さらされて感覚がマヒしてしまうと、人は後戻りの出来ない世界に踏み込んでしまうのでしょうか。同僚兵士を、４２回もの滅多刺しにして殺し、解体して焼却しておきながら、被害者の父と平然と話し、自供するに至っても「お悔やみ申し上げます」と他人事のようにつぶやく。殺された息子にしても、同じような心の闇を抱えていた・・・。第二次世界大戦～朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争・・・そしてアフガン～イラクと、出征兵士や帰還兵を蝕む精神への負担には計り知れないものがあると、改めて思い知らされます。ところで、制作をバックアップしたクリント・イーストウッド氏の奥様でもあるフランシス・フィッシャーさんがカメオ出演していましたが、御年５６歳のトップレス姿は本物？？？吹き替え？？？それとも特殊メイク？？？「あげまん」の時の宮本信子さんを思い出しました（^ ^； if (document.cookie.indexOf("LOGIN_SPID=") >= 0) { var login_f = false; document.write(' [ マイページ / 登録情報｜ログアウト ] ');
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