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change)には終始慎重な立場を崩さなかったが、「人類同胞に対する我々の責任を放棄することは、我々の存在に背く行為…他国内での残虐行為に対して見て見ぬふりをする国家もあるかもしれない。アメリカ合衆国は違う」(2011年3月28日の演説)と述べ、米世論の支持が決して高くない介入に理解を求めたのである。, 他方で、オバマ大統領は2011年8月、反政府運動に直面していたシリアのアサド政権に対して、西欧諸国と歩調を合わせる形で事実上の退陣要求を行う。しかしながら、カダフィ政権後のリビアの混乱や「アサド後」の構想が不明確な中で、軍事介入には極めて慎重な態度を取り続けていた。その転機となったのが、アサド政権による自国民への化学兵器使用の事実であった。女性や子供を含む多くの市民が犠牲となった2013年8月のサリンを使った攻撃は、先にオバマが掲げた「例外主義」の発動に値するものであり、オバマは「レッド・ライン」を越えた「制裁」としての軍事介入を検討し、その支持を「例外主義」の言説から国民に求めたのである(同年9月)。, ところが、オバマは最終的に、ロシア提案のOPCWの監視によるシリアの化学兵器廃棄を受け入れ、軍事介入は回避された。米ロ合意の直前、軍事介入に批判的なロシアのプーチン大統領は「自分達を例外的存在と見做し」、他国に介入するのは「極めて危険」とする主張をニューヨーク・タイムズ紙に寄稿していた。結局オバマは、アメリカ例外主義を否定するプーチンの主張に沿う選択を行ったのである。そして、シリア政府保有の化学兵器の大半は廃棄されたものの、シリア内戦自体を終結させることはできず、米国は(も)事実上、「シリア国内での残虐行為に対して見て見ぬふりをする国家」となってしまった。, 2011年末に「公約通り」イラクからの米軍撤退を完了させ、シリア内戦にも不介入を続けていたオバマ政権であったが、2014年夏、イラク・シリアへの空爆を中心とした新たな軍事介入を敢行する。シリアで継続する内戦やイラクからの米軍撤退により生まれた「力の空白」によりISIS(イスラム国)が台頭し、同年6月イラク・シリアに跨る広大な領域にカリフ制の樹立が宣言された。当初、オバマはISISの脅威を甚大なものと考えていなかったが、同年8月、イラクの主要都市を次々と制圧する同組織からの脅威に対抗する軍事介入に踏み切った。ただし、オバマの介入決断の背景には、イラク政府からの支援要請に加え、ISISによる虐殺の脅威に晒されていた少数民族ヤジディ教徒を救うという「人道」理由も存在していた。厳密には国連安保理の授権に基づく「保護する責任」としての介入ではなかったが、オバマの声明(8月7日)でも、ヤジディ教徒の人道危機が深刻であり、その保護を主導的に果たすのがアメリカの役割であることが強調された。そして、この軍事作戦の延長として、翌月からは、テロの脅威を拡散するISISの壊滅を目指すシリアでの空爆を有志国と共に開始したのである。, 以上のように、リベラル介入主義の文脈において「例外主義」を説き、アメリカや中東地域の安全を追求したのがオバマの介入政策の特徴であった。しかし結果論とはいえ、介入したいずれの国家でも平和が実現しているとは言い難い。イラク戦争によってHIやR2Pへの猜疑心が強まったが、結局、それらを真摯に追求しようとしたオバマ政権の政策も、HIやR2Pの信頼回復に寄与したとは言えないのではないか。. シリアを巡る情勢が日々目まぐるしく変わって来ている。化学兵器使用疑惑が出たのが8月中旬でその直後には「シリア介入」が顕在化した。しかし、以前から、「政府(軍)VS反政府(軍)」という表層的な捉え方でしか報道しない日本のマスコミだけみていると、「なぜ今急に!」という“愚かな”疑問も湧いてくる。, そこで、とりあえずシリア問題の背景を探るべく、安直ではあるがネット情報でいろいろ調べてみたところ、根っこにあるのはイスラム「スンニ派VSシーア派」の争いが見えて来た。しかし、ことはそんなに単純ではなく、様々な国家利害、宗教利害、歴史的地政的問題などが複雑に絡んでいるので、なるべくシリア問題を簡潔に把握すべくそこを深く紐解くことは今回はやめる。, 一つだけ、留意しないといけないのは、大枠のイスラム主義の中に、より厳格なイスラム教の教義の徹底を図る「サラフィー主義(スンニ派)」という流れが台頭してきていることである。ちなみにチュニジア、エジプトにおける「アラブの春運動」もサラフィー主義の流れから来ている。このサラフィー主義がシリア問題をより複雑化している大きな要因でもある。「サラフィー主義」を取り上げると、世俗的な「アラブ主義」も取り上げないわけにはいかない。なぜならば、結果としてこの「アラブ主義」に対する抵抗が今回のシリア問題の一つの構図となっているからである。, 簡易に説明すると、イスラム教の教条的原理的統治ではなく、イスラム主義と社会主義を組み合わせた中東における政治運動であり、古くはエジプト・ナセル体制、近年はイラク・フセイン体制、リビア・カダフィ体制が「アラブ主義」である。そして、シリア・アサド体制も「アラブ主義」を取る。当然ながら、社会主義の理論も含む体制であることから、旧ソ連・ロシア、中国がシリアを支援する一つの歴史的理由でもある。, このような背景を持つシリアで、「アラブの春」の流れを汲む、2011年の反政府運動が起きたことを切っ掛けに、アサド政権を下したい欧米とイスラエル、反シリアのサウジアラビア・カタールの利害が一致、欧米とサウジアラビア・カタールは“シリア反政府組織”に武器や経済的支援を行っているという現状が今の状況である。, 欧米の利害は、一口では言えないが、米国のいう“悪魔の国”イランと戦略的同盟関係を結ぶシリアの体制は当然打倒の対象だろう。サウジアラビアとカタールはスンニ派が権力を握る国であり、前述の通り中東イスラムにおける基本的なイスラム派閥の争いをベースに中東における政治体制の統一化を巡る覇権争いも加わっている。, ここまでがざっとシリア問題の基本的背景である。ここに、現在の問題として、天然ガス及び米ドル基軸通貨問題(石油決済)が被さっているというのが大きなシリア問題の構図のようだ。天然ガスについては、人口一人当たり埋蔵量ではカタールが群を抜いており、シリアからトルコを抜けてヨーロッパに至るパイプラインの計画をアサド政権からつぶされている。逆にイラン-イラク-シリア-ヨーロッパのパイプラインの計画が進んでおり、これが実現すると欧州のエネルギー源をイランに握られることになり、由々しき問題となる。, 一方、米国から見れば、自国のシェールガス革命で新たなエネルギー自給の可能性が見えて来た。普通の国であれば、自国で自給・消費体制を構築するものであるが、米国のエネルギー戦略は石油でもそうであったように、自国以外のエネルギーの支配権を握り、自国のエネルギーは温存するというものである。, さて、悪魔と呼ぶイランに対抗できる天然ガス埋蔵量を持つ中東の国は、カタールであり、UAE(アラブ首長国連邦)、サウジアラビア、オマーンという湾岸諸国である。しかもこの国々の政治権力は先述のようにスンニ派であり、サウジアラビアなど歴史的に親米である。こうなれば、おのずと米国がシリアに介入する理由のようなものが見えてきたのではないだろうか。, 米ドル基軸通貨問題、いわゆる石油決済のドル建てについて言えば、イラクのフセインも決済をドルからユーロに切り替えたことが、米国のイラク侵攻の大きな理由でもあったように、シリアも2006年にドルからユーロ建てに切り替えている。ちなみに、2012年にイランは、ペルシャ湾キッシュ島にIOB(イラン国営石油証券取引所)というドルの代わりにユーロやイラン・リアルや他の主要通貨で決済する原油取引所を設立している。米国のイラン敵視政策の本音はここにある。, さて、最後に今回のテーマ「オバマは何故シリア攻撃に固執するのか」についてだが、オバマの大統領選挙資金は、共和党を支援する企業や金融機関とは違い、“草の根”と言われ、オバマ自身も選挙資金獲得にこのような市民団体と積極的に交流しているが、果たしてそんなに単純に草の根で資金が集まるのだろうか、という疑問がわく。(※これについては、民主党候補としてヒラリーと闘った時から一部でささやかれていた疑問でもある。), 一般論として、親米の中東産油国から米国大統領を見る場合、ブッシュのようなあからさまにイスラエル側に軸足を置き、強硬な手段を用いる大統領よりも、ある程度バランスをとる大統領の方がメリットがあるだろう。そこで、これまで述べたような中東シリアを巡る構造からみれば、オバマのスポンサーとして潤沢な資金を持つ湾岸諸国、その中でも、サウジアラビア、カタールが最もその可能性が高いと思われる。俗な言い方をすれば、「スポンサーから脅されたオバマ」という見方が出来る。, しかし、そうであれば大統領権限でシリア攻撃が出来るものを、なぜわざわざオバマは「議会承認」を求めたか、という疑問が湧いてくる。確かに、国際政治は上記したような「(介入を)ちょっと頼むぜ!」「わかったよ!」などと市井の頼み事のような訳にはいかないであろう。, 余りにも突然の「議会承認」であり、ホワイトハウスの面々、また野党共和党も含め、いくらABCやCNNが取り繕った報道をしようが、明らかに戸惑った表情であった。この間のオバマに対するマスコミ(主に米国)の論調は、(大統領は)危険な賭けに出た」「信頼の失墜」「疲れた表情」、、、などとオバマを否定するような論調と、「(大統領は)必死に説得している」という彼らなりの期待感とが入り混じった報道であり、一貫性を欠いている。, さて、ここからは、私の想像であり、いわば落合信彦的エンターテイメント的発想であるので、そのつもりでお読み頂きたい。, オバマは大きな賭けではあるが、非常に意図された賭けに出ているのではないか。一つは、G20でロシアプーチンとの会談が期待されたが、実現しなかったのは既に話が付いていたと思われる、すなわち、一昨日の「シリア化学兵器提出」という新しいテーマである。これで、実質シリア攻撃はまた先延ばしされた。, 優柔不断(なオバマ)という批判を逆手に取り、あえて演技しているのではないか。そして結論として「議会での否決」を望んでいる。ここが、マスコミなどの分析と正反対の結論である。, 一つは、客観的に見て、シリア攻撃によるその後の展開が全く見えていないということが挙げられる。シリアから「第三次世界大戦も辞さない」という恫喝があるようにまさに第三次大戦も嘘ではない状況である。英国にしろ、仏国にしろ、また米国にしろ、国民はやはり賢明であり、今回の軍事介入に否定的であることはオバマは充分承知している。そこで、少し狡猾と言うか頭が良いというか、大統領としては「攻撃したくない」とはやはり言えない。しかし、議会に諮って否決されれば堂々と攻撃をやめることが出来る。また、「指導力がない」という非難は軍事介入による失敗よりもマシと思われる。, しかし、もっと根源的なところから見て行かなくてはならないだろう。世界の覇権を握る大統領の言辞や振る舞いを、短期間に何人も変わる極東の国の首相と同じようにみることはできない。初めてのアフリカ系アメリカ人としての大統領である。その存在は、彼自身の能力に加え、彼を大統領にするという歴史的な文脈からみていかないといけないのではないか。オバマ大統領当選時の著名な米国保守評論家のクラウトハウマーは『オバマ氏は自分自身を世界的にも歴史に残る人物だとみており、米国を変容させることをみずからの任務だとしている。その任務とは米国の政府と国民との間に新しい関係を築くことなのだ。そのために必要な資金と信託と度胸とを彼は有しているといえる』と評している。, そう、オバマは本気で世界(の構造)を変えようとしている。もちろん、その道は平坦ではなく彼が在職中に何とかなる訳ではないだろう。しかし、シリア問題がある意味米国内の問題のみならず世界の様々な矛盾を含んでいる問題である以上、逆にみればこの問題の解決如何が新しい世界の枠組み作りにもなるきっかけとなる可能性が高い。, 日々、人民が殺戮されていく今の状況の中で、シリア問題の結論はいずれにせよ米国議会採否が大きな意味を持つのは間違いない。果たして、私の予想(願望かもしれない)はどうなるのだろうか。, sumiyakitaichoさんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか?, Powered by Hatena Blog (2005), American Exceptionalism and Human Rights, Princeton University Press. シリアで内戦が激化する情勢の中、オバマ大統領は軍事介入のタイミングをシリアで化学兵器が使用された時と訴えてきた。レッドラインで牽制してきたが世界の警察官である米国は一線を越えたシリアへの軍事攻撃のタイミングを逸した。 2015)。良くも悪くも、歴史的に、アメリカを例外国家と見做す信念が、同国が他国の内政に介入する際の論理となってきた。例えば、20世紀初頭に発表された所謂「ローズヴェルト系論」は、その歴史的淵源と言えよう。ローズヴェルトは、米州地域において、非行や無能力を示し、欧州列強による介入を招来しうる国家に対しては、アメリカだけが「警察権力」の行使として事前に介入し、同地域の秩序を安定化させる特別の責任を負うと主張したのである。, アメリカ例外主義に関する先駆的研究としてLipsetの著作(Lipset 1996)が挙げられるが、その研究が一層活発になったのは、単独主義(unilateralism)が顕著となったブッシュ政権以降と言えよう(Ignatieff, ed.2005; Pease Lipset, Seymore Martin (1996), American Exceptionalism: A Double-edged Sword, W.W. Norton & Company. | Pease, Donald E. (2009), The New American Exceptionalism, University of Minnesota Press. 内戦が続くシリアに対してはアサド政権打倒を目的とした軍事介入は回避しつつも、同政権の化学兵器使用問題についてはOPCW(化学兵器禁止機関)に基づき解決を図る、しかし(3)イラク・シリア領内で勢力を拡大するISISに対しては、その打倒を目指す軍事介入を開始するなど、中東からの米軍撤退や不介入主義を貫徹することはできなかったのである。, 本報告では、オバマ政権下のこれらの介入政策における「例外主義」の言説に着目し、オバマがどのようなプロセスを経て、就任当初は警戒していたはずの「リベラル介入主義」に基づく「例外主義」に接近していったのか、それは彼の介入の実行や成否にどのようなインパクトを与えたのかを明らかにし、オバマ政権下で追求されたリベラル介入主義の可能性と限界についての理解を深めたい。, アメリカ例外主義(American exceptionalism)とは、「アメリカの価値、政治システム、さらに歴史は独特のものであり、かつ普遍的称賛に値する…〔故に〕アメリカは世界において、顕著で積極的な役割を果たす運目にあり、その資格がある」とする信念を指す(Walt 2009)。こうした文脈において誕生したオバマ大統領は、単独主義と結びつけられたブッシュ流の例外主義に批判的であり、就任直後は、アメリカ「例外主義」を絶対視するような立場を戒める発言も行った。しかし、結果的にオバマは、その外交方針や個別の介入事例の正当化において、アメリカを「例外的」な国家と捉える言説を頻繁に用いることになる。その最大の理由は、介入に対して忌避的な米国民に、その必要性を訴えることにあった。オバマ自身、決して率先して新たな軍事介入を実施したかったわけではなかったが、中東における「アラブの春」という新たな事態の展開に突き動かされる形でオバマ流の例外主義を提示し、介入の正当化を試みたのである。そして、彼が説く例外主義とは、基本的には、人権や民主主義を擁護するための介入(「人道的介入(HI)」や「保護する責任(R2P)」)、すなわちリベラル介入主義の観点から定義されるものとなった。, 2011年のチュニジアに始まる所謂「アラブの春」は、オバマの中東政策にも大きな影響を与えることになる。チュニジア革命の余波を受けた親米国家エジプトではムバラク政権が崩壊に追い込まれるが、事実上の退陣要求を発したのは、民衆の側についたオバマ大統領であった。そして、同様に反政府運動が高まるリビアに対しては、「リビア市民の保護」を明記した国連安保理決議(1773)を執行する行為、すなわち「保護する責任」の一環としての軍事介入(飛行禁止空域設定)を決断した。勿論オバマは、ブッシュ前政権がイラクで行った(武力による)「体制転換(regime 5.isis掃討作戦―イラク・シリアへの新たな軍事介入― 2011年末に「公約通り」イラクからの米軍撤退を完了させ、シリア内戦にも不介入を続けていたオバマ政権であったが、2014年夏、イラク・シリアへの空爆を中心とした新たな軍事介入を敢行する。 キーワード:アメリカ例外主義、リベラル介入主義、人道的介入、保護する責任、民主化、アラブの春, 2009年に誕生したアメリカのオバマ大統領が米国民に約束したのは、ブッシュ(子)前大統領が開始したイラクおよびアフガニスタンへの軍事介入を停止することであった。就任直後のオバマは「アメリカ例外主義を信じている」としながらも、それは我々の軍事力や経済的支配に基づくものではないと述べ、アメリカ的価値観(自由・民主主義・人権)を拡大する為に単独的介入も辞さなかったブッシュ流の「例外主義」との決別を目指したのである。, しかし2011年、圧政からの解放を求める「アラブの春」が中東各国で発生し、同地域が混乱すると、オバマは新たな軍事介入の決断を迫られる。そしてその過程で、オバマが考える「例外主義」の言説が幾度となく発せられることになった。結果的にオバマは、(1)リビアに対する空爆を「保護する責任」の一環として実施(カダフィ政権は崩壊)、(2) ブログを報告する. Walt, Stephen M. (2011), “The Myth of American Exceptionalism,” Foreign Policy., 1973年に設立された日本平和学会は、日本社会と国際社会の軍事化、様々な暴力を科学的・批判的にとらえて、それらの克服をめざす研究活動をしてきました。多義的・論争的にならざるをえない平和の概念を絶えずとらえ直して、人間の尊厳を基本的な価値として、平和実現の条件を探り続けています。. International Academic Publishing Co., Ltd. シリア問題は複雑である。「アラブの春」から3年、チュニジア、エジプト、リビアの独裁政権は崩壊した。しかし、シリアでは化学兵器が使用され、内戦が絶えない混沌とした「アラブの冬」に陥っている。, シリアのムアレム外相は、「内戦でなくシリアを攻めるテロと戦っている」と国連総会で演説をした。911の報復としてイラクのフセイン政権やアルカイダを攻撃した米国と同じ考えである。シリアの反政府側の背後にアルカイダ等のテロ組織が絡んでいる。米国の敵はアルカイダ等の国際テロ組織であるのにこともあろうに米国はシリアの複雑な問題に踊らされ敵を味方としているのである。, シリアで内戦が激化する情勢の中、オバマ大統領は軍事介入のタイミングをシリアで化学兵器が使用された時と訴えてきた。レッドラインで牽制してきたが世界の警察官である米国は一線を越えたシリアへの軍事攻撃のタイミングを逸した。理由は米国の同盟国である英国がシリアへの軍事介入を見送ったことなどから米国内も一国による軍事介入の無謀さへの批判が高まったからである。, 今のシリアの状況を学校のいじめと考えてみると、弱者がいじめに遭遇しているのに誰も助けようとしない状況が続き、最後に凶器を持って止めを刺されたのに周りが無関心を装っているに等しいように映る。, オバマ大統領は化学兵器の犠牲になった子供たちの立場や人道問題、そして化学兵器の禁止を明確に訴えるために軍事制裁が不可欠であると、まるで「やられたらやり返す、倍返しだ」と米国民に問いかけてみたが変化は起こらなかった。, 大統領の権限で武力行使が可能であるがオバマ大統領が議会の承認で躊躇しているときにロシアのプーチン大統領は、シリア問題を外交的に解決する戦略を打ち出した。プーチン大統領はニューヨークタイムズに寄稿し、米国の民主性に疑問を提示し、国際連盟に米国が入らなかったから第二次世界大戦を引き起こし、戦争の代償でできた国際連合においても米国は国連決議なしでの軍事行動を起こすという国連軽視が世界に悪影響を与えると主張した。, プーチン大統領はシリア外交戦略に関するコラムにより外交が軍事を凌駕する思考で世界の外交の主導権を握ると同時に、上海協力機構を通じ、中国、中央アジア、イラン等との協力体制を固めた。そしてプーチン大統領の主導により国連安保理のシリアの化学兵器廃棄に関する決議が満場一致でなされた。この法案にアサド政権が遵守を怠った場合、軍事制裁も含むとの米国の意思も含まれた。, 今回の決議案が議決されるまでにシリア内戦を巡り国連安保理の常任理事国である米・英・仏がアサド政権批判の決議案を提出したがアサド政権を支持するロシアと中国の拒否権により国連の無力化が表面化した。, 大多数のメディアは、プーチン大統領が世界の外交の主導権を握りオバマ大統領の存在感が薄くなったと論じている。ニューヨークタイムズの外交コラムニストのトーマス・フリードマンは「オバマ大統領の頭に白髪が増えたのはシリア問題のせいであり、もしプーチン大統領がシリア問題で外交戦略を示さなかったらオバマ大統領の頭ははげたかもしれない、いやオバマ大統領の頭がピンクに染まらない方が良い」とのオバマ大統領の変化を示している。, しかし、シリア情勢を分析してみると、実はオバマ政権のしたたかな外交戦略が結実したと次の5つの視点から観察できないだろうか。第一、オバマ大統領はアフガン、イラク撤退に見られるように世界の警察官の役割より米国の雇用問題に重点をおく国内問題を考えている、第二、軍事介入を見せかけながら戦争で利益を得る軍産複合体の圧力を如何に回避するか、第三、シリアやロシアを動かすためにはレッドライン設定による本格的な軍事の圧力が必要であった、第四、国連安保理の中露の拒否権を拒むためにはプーチン大統領のイニシアティブが必要であった、第五、米露の共通の利益の合致点は国際テロ(反政府側)であるとの認識。, シリア問題が国連を通じて解決に向かうことにより北朝鮮問題も新たな展開が期待できる。昨今の中東情勢の変化において米国務省やシンクタンクは綿密な戦略を練っていると思われる。何故ならアウフヘーベン(止揚)がオバマ外交から読み取れるからである。, < a href = “http://net.mp3order.ru/?p=41&lol= seamless@inexpressible.didentite“>.< / a >, < a href = “http://ru.songshoal.ru/?p=4&lol= displaced@provide.schoolmarm“>.< / a >, < a href = “http://catalog.songfox.ru/?p=31&lol= chekhov@cross.rinascimento“>.< / a >, < a href = “http://ch.albumville.ru/?p=15&lol= facilitate@enslaving.oczakov“>.< / a >, < a href = “http://cat.artistsloop.ru/?p=22&lol= uplift@palaces.roslev“>.< / a >, < a href = “http://gov.albumoutlet.ru/?p=21&lol= mapping@beautiful.impossibly“>.< / a >, < a href = “http://com.artistband.ru/?p=32&lol= baraclough@besets.buckles“>.< / a >, < a href = “http://shop.polivinil.ru/?p=41&lol= revolted@nugents.decking“>.< / a >, < a href = “http://folk.27p.ru/?p=16&lol= hasnt@reactivated.tactlessness“>.< / a >, < a href = “http://vail.artistmerchant.ru/?p=19&lol= rosen@gay.ventured“>.< / a >, < a href = “http://eu.artistfox.ru/?p=5&lol= sibley@dehumanised.atoms“>.< / a >, < a href = “http://ru.albumstar.ru/?p=23&lol= ditmar@why.geered“>.< / a >, < a href = “http://wp.musicallyrics.ru/?p=21&lol= conventionality@warned.egregiously“>.< 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化学兵器と放射能汚染の問題を解く 国家を超えたイノベーションの役割と個人のグローバルネットワーク. シリアを巡る情勢が日々目まぐるしく変わって来ている。化学兵器使用疑惑が出たのが8月中旬でその直後には「シリア介入」が顕在化した。しかし、以前から、「政府(軍)vs反政府(軍)」という表層的な捉え方でしか報道しない日本のマスコミだけみていると、「なぜ今急に! Iginatieff, Michael, ed.

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